日本DNA多型学会 第21回学術集会

 日本DNA多型学会 第21回学術集会について

 このたび、日本DNA多型学会 第21回学術集会を、2012年11月8日(木)と9日(金)の両日にわたり、京都市にて開催いたします。つきましては、内容を簡単に紹介いたします。

 

 近年のゲノム研究は、生物種の多様性と進化の過程を理解する上で、多大な貢献を果たしてきました。その中で、生物種から個体間までのあらゆる‘生命の多様性’を生み出す基盤は、ゲノムにおけるDNA多型現象であります。本学会では、ヒトの個人識別やDNA鑑定技術の開発、動物の生態調査や進化史、農林水産物の種判別や産地識別などの諸課題にDNA多型研究を応用して、社会に貢献できるような研究を推進しております。

 

  本年度の学術集会も一般演題の発表を中心に進めますので、会員各位から多くの演題応募をお待ちしております。また、お二人の方の招待講演を予定しております。まず、京都大学医学研究科環境衛生学の小泉昭夫教授にはDNA多型を駆使したもやもや病の感受性遺伝子発見について、また、同ゲノム医学センター統計遺伝学の山田亮教授には、DNA鑑定における判断に数学的考察をどう利用するのかについてお話しをして頂く予定です。どちらも高度に進化したヒトDNA多型研究がもたらした成果として、大変興味深いご発表になると期待しております。

 

  前日の11月7日(水)には、京都大学野生動物研究センター村山美穂教授、同大学院理学研究科動物学の井上英治先生のご企画により、同会場にて「DNAが明かす生き物の謎」というテーマで、8名の講演者による公開シンポジウムを開催致します。このシンポジウムでは、最新研究によって判明した、ヒトから魚類、植物までの幅広い生物の生活史をわかりやすく紹介して頂きます。非会員の方でも自由に参加できますので、多くの方のご参加をお待ちしております。

 

  どうぞ、錦秋の京都にお出かけいただき、シンポジウム・第21回学術集会にご参加賜りますよう、心よりお待ちしております。

第21回学術集会 大会長 玉木敬二(京都大学大学院医学研究科法医学講座教授)

 

 

第21回学術集会 ポスター
(PDFファイル)

 
Poster
 

学術集会のポスターを作成いたしました。
一人でも多くの方に参加して頂きたく、
学会員の皆さまにも、
このポスターを各施設にお貼り頂くなどして
利用頂ければ幸いに存じます。
C)日本DNA多型学会 2012