日本DNA多型学会 第26回学術集会

日本DNA多型学会第26回学術集会へのお誘い

 日本DNA多型学会は1991年、当時本邦の法医学領域にDNA型鑑定が導入・実用化され始めたことを契機に、筑波大学の三澤章吾教授(現・名誉教授)のご尽力により「DNA多型研究会」として発足し、同年三澤教授により第1回学術集会が開催されました。その後は、法医学以外の基礎・臨床医学はもとより、動物学、植物学、水産学、人類学、そして法学などの多岐にわたる分野の研究者が参加するようになり、1995年には発展的に「DNA多型学会」と改称して現在に至っております。「DNA多型学会(研究会)」が設立されてから四半世紀が経過し、さらに今回は学会が一般社団法人となってから初の学術集会となりますが、この記念すべき年の第26回学術集会を三澤教授の直弟子である小生が大会長として開催できますことを、たいへん光栄に存じております。

 第26回学術集会は、平成29年11月29日(水)から12月1日(金)の3日間にわたり、きゅりあん(品川区総合区民会館) において開催されます。まず初日の11月29日には、「現代ヒトDNA多型分析の最前線」というテーマで一般公開シンポジウムを予定しております。対象となる領域は特定せず,現代人のDNA多型研究を行っている広範囲の研究者に,一般の方にも分かりやすく興味を持っていただけるような内容のご講演をお願いしております.またシンポジウム当日には、このたびDNA多型学会内に設立されたキャリア支援の会の先生方によるワークショップも予定されており、これらの企画を通して、日本DNA多型学会の会員のみならず、一般の参加者の皆様にもDNA多型研究の現状に関する理解を深めていただくきっかけになればと願っております。

 口演およびポスター展示は、11月30日、12月1日に実施いたします。また、今回は特別講演者として東京大学大学院理学系研究科の植田信太郎教授と大阪医科大学予防・社会医学講座法医学教室の鈴木廣一教授のお二人をお招きしております。植田先生には特に古代人骨を対象とした分子人類学的研究のトピックスについて、鈴木先生には法医DNA型鑑定の第一人者としてのご研究やご経験に基づくテーマで、貴重なご講演を拝聴できるものと思います。

 会場のきゅりあんは、JR京浜東北線・りんかい線の大井町駅前にあり、東海道新幹線品川駅や羽田空港からも至近ですので、遠方からの方もお出でになりやすい立地だと思います。日本DNA多型学会第26回学術集会に多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

日本DNA多型学会 第26回学術集会 大会長
黒崎久仁彦(東邦大学医学部 法医学講座 教授)

C)日本DNA多型学会 2017