日本DNA多型学会 第25回学術集会へのお誘い
すべての生命体の設計図であるDNA。その解析は、自然科学系の研究にとってもはや欠かせない存在となりました。そしてDNAを用いた研究は、分析技術の開発、分類学、生態学、系統進化、疾病の治療、犯罪捜査、食の安全確保と、基礎から応用まで、医学、水産学、動物学、植物学、人類学、そして法学の研究者も関わる、学際的な研究分野へと発展しています。これら広範な分野の研究者が集い、最新の研究成果を披露し意見交換を行うべく、日本DNA多型学会第25回学術集会を、平成28年11月30日(水)から12月2日(金)の三日間にわたり東京大学大気海洋研究所において開催するはこびとなりました。
学術集会初日の11月30日には、一般公開シンポジウムとして、「現代の魚類学 2016」を開催いたします。魚類は地球に生息する脊椎動物の半数を占め、重要な水産資源です。現在精力的に魚類の研究を行っている若手研究者に講演をお願いいたしました。一般の参加者をはじめ、日本DNA多型学会会員の皆様の魚類学、海洋生物学、水産学に対する理解を深めるきっかけになればと願っております。
学術集会は12月1日、2日に開催いたします。12月1日には、東京大学 大気海洋研究所 海洋分子生物学分野教授の井上広滋先生をお招きし、特別講演をお願いいたしました。海洋生物学の最先端研究をご紹介していただきます。翌12月2日には、動物写真家の小原 玲氏に、アザラシの赤ちゃんと蛍の撮影を通した、レンズを越しに見た地球環境問題に関するご講演をお願いいたしました。地球環境と生き物を、日ごろとは少し異なる視点で見る契機になればと思います。
東京大学大気海洋研究所は、東京大学柏の葉キャンパスにございます。少し交通の便が悪いかもしれませんが、日本DNA多型学会の会員の皆様におかれましては、東葛地方へと脚をお運びいただければと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
日本DNA多型学会 第25回学術集会 大会長
猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所 資源生態分野 助教)