日本DNA多型学会 第22回学術集会

 日本DNA多型学会 第22回学術集会へのお誘い

 このたび、日本DNA多型学会 第22回学術集会を、本年11月21日(木)・22日(金)の両日にわたり、仙台市・戦災復興記念館にて開催いたします。

 2011年3月11日、東北太平洋岸は未曾有の大災害に遭いました。昨年の今頃、当時の学会理事長から開催の打診を受けたとき、果たして満足のいく会運営ができるのだろうか、と思いました。しかし被災地で生きていくわれわれは、とにもかくにも明日を信じて進むしかありません。一人一人の力は微力ですが、その範囲で精一杯努力することが、結果的に復興の一助になるものと思います。残念ながら、一部には未だに信じられないような誤解や風評被害もマスコミ等で報道されています。しかし多くの、本当に多くの方々の支援が、われわれの心の支えになっています。会員の皆様におかれましては、今ある仙台、今ある東北地方の姿をみてくださるよう、心からお願いいたします。

 本年度の学術集会も例年通り、一般演題の発表の他、お二人の方の招待講演を予定しております。21日は、東北大学小児病態学分野教授の呉 繁夫先生のご講演です。「一塩基多型を用いた疾患感受性遺伝子の同定〜モヤモヤ病を中心に〜」というテーマでお話しいただく予定です。臨床の現場においても、多数の一塩基多型(SNP)を効率よくタイピングできるマイクロアレイを利用することにより、多くの疾患感受性遺伝子が同定されるようになりました。本講演では、モヤモヤ病を例にSNPマイクロアレイによる疾患感受性遺伝子同定の原理や限界をお話ししていただく予定です。
 また22日は歯科医師の江澤庸博先生によるご講演です。江澤先生は先の震災における宮城県歯科チームのリーダーとして、お亡くなりになられた方々の身元確認に多大なご貢献をされました。歯科所見はDNAとともに、大災害時の個人識別の大きな柱です。江澤先生には、「東日本大震災における宮城県の身元確認活動」というテーマで、身元確認活動の原点、システム構築、ワークフロー、そして活動の実際について、当時のご苦労とともに、ご紹介していただく予定です。
 さて、DNA多型学会は22回目を迎えるわけですが、実は東北地方での開催が初めてとなります。そこで前日11月20日(水)に行われる公開シンポジウムではこれまでとは趣向の異なった内容を企画しました。現在考えていますテーマは「「北の先達たち -人類学・考古学からみた東北・北海道-」。東北・北海道に昔から住んでいる、あるいは住んでいた人たちにスポットライトをあて、骨人類学、考古学、そしてDNA人類学といったさまざまな視点から、それぞれ専門のお立場からの先生方に講演をいただく予定です。会員の方々だけではなく、一般の方々も気軽に参加でき、楽しい会になるものと思います。

 ぜひ、公開シンポジウム・第22回学術集会にご参加賜りますよう、心よりお待ちしております。


第22回学術集会 大会長 舟山眞人 (東北大学大学院 医学研究科 法医学分野 教授)

 

   
   


学術集会のポスター、秋バージョンを作成いたしました。
ファイルをダウンロードして印刷し、
掲示していただければ幸いです。

 

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